前ページで解説したように、これほど恐ろしい妊娠中毒症。発症する明確な原因がわかれば、うまく回避できるのではないかと考える人もいるでしょう。しかし、残念なことにはっきりとした原因は医学的にも解明されていないのが現状です。
現在の段階では「推定」でしかありませんが、妊娠中毒症が起きる原因は次のようにいわれています。

妊娠という事態に、母体がうまく適応できていないことにより発症するという考えが主流です。妊娠後期に表れやすい中毒症ですが、妊娠初期になされる胎盤形成の頃から中毒症自体はスタートしているとも考えられています。

妊娠初期の妊婦さんの体についてお話したときにも触れましたが、人の体は自分の体内になかったものに対して大きく反応を示すように出来ています。精子だけでなく、赤ちゃんも母体からすると体外からやって来た異質なものとなるのです。
赤ちゃんという異物があることに、妊婦さんの体が適応しようとはしましたが、それに失敗したときに“不適応”のサインとして妊娠中毒症があらわれるのではないかと言われています。

後ほど予防策について説明しますが、昔は妊娠中毒症は「存在しなかった病」だといいます。現代の便利で快適な生活が生み出したとしたら、私たちの日ごろの生活を見直すことが原因究明の近道といえるかもしれませんね。

今日の日本の妊婦さんは、昔の妊婦さんに比べてどうでしょう?

自分の足で歩く時間は格段に減っていますし、運動量は減少しているにもかかわらず、脂質や糖質たっぷりの食事をたくさんとっているのです。外食や出来合いのお惣菜、高カロリーのスナック菓子やケーキ。「妊娠中だから・・・」と自分に言い訳をしながら、だらだらと食べ続けてはいませんか?(私自身もちょっとそんな傾向がありました)

もちろん未だ原因が結論づいていませんし、どの病気にもいろいろなパターンがありますので、生活に気をつけていてもかかってしまう人もいると思います。ですが、多くの妊娠中毒症は毎日の食事や過ごし方を気をつければ改善できると言われているのです。

運動不足や、カロリーを摂取しすぎることも、この中毒症にいい影響を与えないということがわかりますよね。私も友人のアドバイスを基に、あまり好きではない(笑)家事を頑張りました。だんなさんも喜ぶし、運動不足解消にもなるし、一石二鳥でしたよ。無理することはありませんが、生協の宅配などに頼らずに食材は自分の足で買いにいくように心がけました。

規則正しい生活と食事、運動が、妊娠中毒症を確実に遠ざける方法なのですね。私の場合は「中毒症にかからないように気をつけよう」と意識することが、効果的だったようです。

治療することも大切ですが、一番望ましいのは妊娠中毒症にかからないように予防することです。早めのチェックと、妊娠中毒症への危機意識を持つことがとても重要と考えてください!



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